七人の電書魔術師
七人の電書魔術師 †
- 作者
- 藤辰
あらすじ †
この学校には七人の電書魔術師が居る。
そんな中に『____』の魔術書を持つ女子生徒が居た。
ついに電書魔術を扱える環境、すなわち発動条件の一つMANAの世界規模の大気中散布が実行された。
今まさに、時代は電書魔術の時代へと移り変わったのである。
そんな時代、浮津羽学園には七人の電書魔術師が居る……と噂されていた。
この作品での用語 †
- 浮津羽学園
- 日本のどこかにある小中高一貫校
初等部、中等部、高等部の三部に分かれている。一貫教育に力を入れている反面、外進生の受け入れも多い。学力はピンきりで、国立大学に受かるような学生も居れば、短大に進学する学生も多い。
歴史はかなり長い。有名な電書魔術研究者やマギカライターも卒業生に居る。
金持ちも居れば奨学金を利用しているものもいて、優秀生も居れば落ちこぼれもいる。
そんな、『ふつう学園』である
- 魔術書『勇気のメカニズム』
- 著:エリファシア・アルマデス
普段より勇気を出すために、脳内麻薬をせっせと作る手伝いをMANAにさせる魔術。
使い手はテンションが高くなる。
後遺症は無いが、しいて言えば素に戻った時に軽い自己嫌悪に陥る事が多い。
マギカライター、エリファシアが一般ユーザー向けに書いた魔術書。
安定した効果を期待でき、誰が使ってもおおよそ同じような『勇気』を発揮する。
- 魔術書『忘れ去られた心』
- 著:大槻緋芽
周囲十メートル程度に居る者に対し、MANAを脳内に働きかけさせ気絶させ、数分間の記憶消去を行うことが出来る魔術。
ただし、自分の事を覚えていてほしい、想っていて欲しいという気持ちが勝る時は発動しない。
緋芽の自作魔術書の為、その効果や弱点を本人は知っている。太郎に魔術効果が無かった時は、いろいろと絶望した。
ちなみに、具体的にどんな記述の魔術書かと言うと、言うならばベッタベタなポエムのようなモノ。詩的な文章ではあるが、乙女的な内容がゴリゴリ書いてあるので他人に見せることが出来ない代物である。
- 魔術書『嘘の恋をして』
- 著:香鳴ルチア
異性とキスをすることによって、大気のMANAに自分の情報を載せて相手に送り、仮想の恋愛感情を抱かせて意のままに操る魔術。効果は24時間である
電書魔術の研究が盛んだった混沌期において、その研究に多大な貢献をしたマギカライターの作品。ある程度の適性がないと扱うことができない。
記述されているのは恋愛物語で、惚れ薬をぶっかけられた執事の青年が、その対象である屋敷の娘と旅をする。